人気ブログランキング | 話題のタグを見る

第二章13-④音楽スクールの個人授業~謠子16歳-小説【かくれんぼ】

いつも通りにレッスンが終わり「それじゃ、また来週」と言った後で


「この後、何か用事あるの?」と不意に講師が訊いてきた。


「え? 特に何も…」


思いがけない問いかけに驚いて講師を見ると、あの独特な視線でじっと謠子を見つめてから


「そう。美味しいコーヒーのお店があるんだけど、コーヒーは好き?」


と言う。



第二章13-④音楽スクールの個人授業~謠子16歳-小説【かくれんぼ】_d0140750_12391739.jpg


「え…と、はい、コーヒー好きです。」


謠子は高校生になってからというもの、1日に何杯もコーヒーを飲むほどだったので


講師の言葉を不思議に思いながらも、そのまま素直に返事をした。


「じゃ、ちょっと、入口のホールで待っててくれる?」


「は…い」


何だかよく分からないけど、謠子は言われるまま受付の前にある入口のホールで待った。


しばらくして、教室の電気を消して出てきた講師は


上着を取って受付の女性に「お疲れ様です」と言ったあと


謠子に向かって「お待たせ、それじゃ行こうか」と言って歩き出した。




第二章13-⑤音楽スクールの個人授業 へ続く

………………………………………………………………………………

☆☆コメント嬉しです☆☆

by ren_0627 | 2022-09-22 12:42 | ≪小説≫【かくれんぼ-前編】第二章